四十肩・五十肩と鍼灸治療

四十肩・五十肩は医学的には肩関節周囲炎と呼ばれ、発症時の年齢が違うだけで、同じ病気です。

怪我をした訳ではないのに、ある日突然片側の肩に激痛が走り、腕を上下左右に自由に動かせ無くな理、急性期には、動かさなくても痛みが出ます。

(シャンプーしたり、シャツに袖を通したりした時に肩が痛くて上がらないなど。)

腕を上下左右に自由に動かせ無くなるというところが肩こりとは違うところです。

症状の進行により急性期と慢性期があり、急性期には、突然片側の肩周辺に指先まで痺れるような激しい痛みが数日から数週間続きます。

その後、慢性期に入り、痛みは鈍い痛みに変わります。

一般的には数週間から半年、長くても一年半で痛みは自然に軽くなり、肩が自然に動かせるようになります。

発生原因は未だにはっきりとは解明されていませんが、加齢に伴い、肩の関節や筋肉、肩周辺組織に硬くなったり縮むなどの変化が起こることで炎症や痛みを引き起こすと考えられています。

また、五十肩と間違えやすいものに腱板断裂の可能性もあるので自己判断せず、専門医を受診しましょう。腱板断裂とは、肩関節の骨と筋肉をつなぐ腱板が部分的または完全に切れてしまうこと。肩の酷使などでも起きてしまいます。五十肩は長くて一年半ほどで自然治癒するが腱板断裂は手術が必要になる事もありまので早期の診断が必要です。

対処方法

急性期(発症から~2週間)

安静にする


肩の痛みが増強するようなことはしない。

慢性期


積極的に日常動作をする


なるべく暖かくし、冷やさない


ストレッチ(放って置くと肩関節が固まり、動きが制限され、回復しづらくなる)

当治療室の鍼灸治療では痛みのある所に針をするのではなく、痛みの出る肩の動きとの関連から足首、腰回り、ふくらはぎ、背中などにある痛む箇所とは離れた所にあるツボにて針治療をしていきます。

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